2023年11月9日木曜日

14.古代生物

 

 アル達は洞窟側を直進する。鉄板側は足元が滑るためだ。そして、しばらく進むと、


『カシャカシャカシャ』


「止まれ!」


 クロムが右腕で皆を制止させた。


「ここは、あいつらが居るのね」


「らしいなっ!」


『グシャン!』


 エルルが話し終えると同時に、クロムが叫びながら前方の暗闇に飛び込み何かを潰した。


「こいつは、めんどくせえな」


「ねえ、アル。私、見えないんだけど…」


「俺も、見えない…」


 クロムが呟くと、ミカとアルが言葉を交わした。周囲が薄暗いためクロムの行動が見えかったようだ。


「あっ。そう言えば、ダンジョンは初めてだったわね。ミルフィー。お願い」


「は、はい!」


【ライト】


 エルルの話に応えたミルフィーが、ライトの魔法を使った。光の球が上空に浮かび周囲を照らす。クロムは槍に何かを突き刺し、アル達の方へ飛ばす。


『ガシャン!』


「なっ、何だこれ!?」


「何よこれ!?」


 アルはそれに近付き、ミカはたじろいだ。


「古代生物です。ここは古代生物のダンジョンみたいです」


「古代生物?」


「魔物じゃないの?」


「はい。古代生物は機械のような体をしていて、魔物とは少し違います」


「魔物は生き物。古代生物は機械~」


 ミルフィーが説明するとアルとミカは首を傾げた。更にミルフィーが説明を付け加え、キキが古代生物と呼ばれるものに歩み寄る。それ持ち上げたキキは匂いを嗅ぎながらうっとりし、初めて表情を露わにする。


「いい匂~い」


 キキは銃を扱うからか、この匂いが好きなようだ。


「おまえら、置いて行くぞ!」


 クロム達は先に進んでいた。アル達は急いでそのあとを追う。


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