2023年11月15日水曜日

15.コセ


 「古代生物って機械なのに、何で生物って呼ぶの?」


「そ、それは…」


「古代機械じゃあ、よく分からないからよ。古代兵器って呼んでも、なんかしっくりこないし。それに、あいつらは何かの意志を持って動いてるように見えるの」


「何かの意思って?」


「それは…」


「右からコセだ!」


 アル達はクロムたちに合流し、ミカがミルフィーに尋ねた。もじもじと答えられないのを見かねたエルルが説明し、ミカが再び首を傾げて尋ねた。返事を戻そうとする中、いち早く奴らに気付いたクロムが叫んだ。ちなみに、古代生物では名前が長いので、省略をしてコセと呼ばれている。


『ガシャガシャガシャガシャ』


「任せろ」


 ぞろぞろと群がるコセたちを目にしたグレンが、動じずに小さく応えた。普段無口だが戦闘中は声を出すようだ。


「前も気を付けて! 奴らは、たまに集団で襲って来るから!」


「前からも来ました!」


「マックス! 全員を守れ! 俺が、道を開けてくる!」


「無理すんじゃないわよ~!」


 エルルが注意を飛ばし、ミルフィーが応えた。クロムは指示を飛ばし、エルルが声を掛けた。


【ライジング・サン!】


 クロムはスキルを使った。電気を帯びたように体が輝き、高速で前方の群れを突き破る。


【サンダー・ランス!】


 続けて槍を頭上で回転させ、放たれた稲光で周囲の奴らを一掃した。


「やっぱり、クロムは強いなー!」


「あっという間に、倒しちゃったわ!」


 アルは憧れの眼差しで、ミカは驚いた表情でクロムの姿を見ていた。


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2023年11月9日木曜日

14.古代生物

 

 アル達は洞窟側を直進する。鉄板側は足元が滑るためだ。そして、しばらく進むと、


『カシャカシャカシャ』


「止まれ!」


 クロムが右腕で皆を制止させた。


「ここは、あいつらが居るのね」


「らしいなっ!」


『グシャン!』


 エルルが話し終えると同時に、クロムが叫びながら前方の暗闇に飛び込み何かを潰した。


「こいつは、めんどくせえな」


「ねえ、アル。私、見えないんだけど…」


「俺も、見えない…」


 クロムが呟くと、ミカとアルが言葉を交わした。周囲が薄暗いためクロムの行動が見えかったようだ。


「あっ。そう言えば、ダンジョンは初めてだったわね。ミルフィー。お願い」


「は、はい!」


【ライト】


 エルルの話に応えたミルフィーが、ライトの魔法を使った。光の球が上空に浮かび周囲を照らす。クロムは槍に何かを突き刺し、アル達の方へ飛ばす。


『ガシャン!』


「なっ、何だこれ!?」


「何よこれ!?」


 アルはそれに近付き、ミカはたじろいだ。


「古代生物です。ここは古代生物のダンジョンみたいです」


「古代生物?」


「魔物じゃないの?」


「はい。古代生物は機械のような体をしていて、魔物とは少し違います」


「魔物は生き物。古代生物は機械~」


 ミルフィーが説明するとアルとミカは首を傾げた。更にミルフィーが説明を付け加え、キキが古代生物と呼ばれるものに歩み寄る。それ持ち上げたキキは匂いを嗅ぎながらうっとりし、初めて表情を露わにする。


「いい匂~い」


 キキは銃を扱うからか、この匂いが好きなようだ。


「おまえら、置いて行くぞ!」


 クロム達は先に進んでいた。アル達は急いでそのあとを追う。


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2023年11月4日土曜日

13.ダンジョン内部

 

「中も他と変わらないわね」


「入り口から、想定済みだ」


 エルルとロンドが辺りを見回している。


 ダンジョン内は半分が岩でできた洞窟で、残り半分が鉄板が張られたような作りになっている。天井は洞窟側が5メートル程で、鉄板側は高すぎて上まで見通せない。所々から突き出た岩が光を放ち、辺りを薄っすらと照らしている。


「ここは当たりだな」


「そうね。暑くもないし寒くもないし、おまけに明かりまで付いてるんだから、ここは期待できそうね」


 ダンジョンはここのように、環境が良いという訳ではない。他のものは灼熱地帯や極寒のものあり、それプラス真っ暗闇という場所もある。このダンジョンは環境の良いダンジョンと呼べる。


「俺が先頭行く。キキとミルフィーはアル達の護衛で、マックスは殿だ。エルルとグレンはいつも通り、全体のサポートをしろ」


「わかったよ~」


「頑張ります!」


「「お願いします!」」


「了解ですな」


「わかったわ」


「…」


 グレンは返事を戻さずに頷いた。


「よ~し。奥に進むぞ!」


 クロムは周囲を威嚇をするように、声を張り上げた。


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2023年11月3日金曜日

ファンタジー・SF小説 1位 受からないアドセンス【雑記】

 

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これでも、Googleアドセンスに不合格になります。

ちょっと審査が厳し過ぎない?

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2023年10月28日土曜日

12.渦

 

 先を行くクロムが地上に降りて行く。どうやら目的地を見つけたようだ。アル達は少し遅れて、クロムの立っている場所に到着する。


 アルはボードから飛び降りて、クロムの横に並び立つ。


「これがダンジョンなのか?」


「そうだ」


 黒光りを放つ半径2メートルほどの渦が、空中に浮かんでいる。これがこの世界のダンジョンの入り口だ。


「あまり大きくないわね」


「聞いてた通りだな。この程度なら問題なく中を調べられそうだ。おい、お前ら! 支度しろ!」


「はい!」


「は~い」


 エルルがクロムの隣に立ち話かけると、クロムは応えながら皆に指示を飛ばした。ミルフィーがはっきり返事を戻し、キキが手を上げて応えた。それを合図に他のメンバーも動き出し、自分たちの装備の確認を始める。


「クロム」


「何だ?」


「乗り物はどうするんだ?」


 アルが乗り物に顔を向ける。


「ああ…。キキ、乗り物をお願い!」


「わかった~」


 隣に居るエルルが応え、キキが緩く返事を戻した。キキは乗ってきた乗り物の前で腰に付けている小型の箱を外し、蓋を開く。


【ストレージ~】


 そう声を出すと、目の前の乗り物が箱の中に消えた。側に居るミカが驚いている。


「なっ、何だあれ!?」


「アーティファクトよ。名前くらいは、聞いたことあるでしょ?」


「あれが、アーティファクトか!」


 アルも驚いたが、エルルの話で興奮し始める。この星にはアーティファクトと呼ばれる物が存在する。


 アーティファクトは古代文明の遺産とも呼ばれ、各地の遺跡やダンジョンなどで発見されることが稀にある。とても貴重な物のだが、クロムたちはそれをいくつか持っている。


「よ~し、お前ら~。中に入るぞ!」


「ですな!」


「しかたない。やるか」


 支度が終わりクロムが声を掛けると、マックスとグレンが返事を戻した。こうして、発見されたばかりのダンジョンの調査が始まった。


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2023年10月24日火曜日

11.乗り物


 街の外に出ると、大きな荷台の付いた乗り物と小さ目な2つの乗り物が用意されている。アルとミカは、キキとミルフィーに付いて行く。


「私達は、これで行くよ~」


 キキが小さ目な2つの乗り物を紹介する。乗り物は2、3人が乗れるほどのサイズの板で、地面からは少し浮いている。前の部分には、上部が丸い形をした

舵取りのポールが立てられている。


「運転中は落ちないように、私達に掴まってね~」


「ミカちゃんは私の後ろに乗って」


 キキとミルフィーはそれだけ伝えると、板の上にぴょんと飛び乗る。勢いで

板が揺れることなく、安定した乗り物のようだ。アル達もそれに続いて板の上にぴょんと飛び乗る。


「それじゃ~、出発するよ~」


「ちょ、ちょっと!?」


 急発進でバランスを崩し、アルはキキにしがみつく。


「アルちゃん。私の大事なところは触らないで~」


 小さな二つの山を握られたキキは、無感情な声でアルに注意した。


「わわっ! ご、ごめんなさい…」


 アルは顔を赤くした。


「あいつ~! どさくさに紛れて、何やってるのよ! いやらしいわね~キャッ!」


「ミカちゃん、落ち着いて。あんまり動くと落ちちゃうよ…。あと、大事なところは握らないで欲しいな…」


「あっ! ご、ごめんなさい…」


 アルを睨み付けたミカは、バランスを崩した。大きな二つの山を握られたミルフィーは、恥じらいながら頬を赤くした。アルとミカの息は、バッチリなようだ。


「俺達が、先頭でいいのか?」


「大丈夫~。すぐに追い越されるから~」


 アルがキキの腰にしがみつきながら後ろに振り向くと、クロムが頭上を通り過ぎる。


「おう! アル、ミカ、腰が引けてるぞ! 背筋をもっと伸ばして、重心を前に倒せ!」


「こ、こうか?」


「こうかしら?」


 上空のクロムは空いている両手でここだと腰を叩き、アルとミカは背筋を伸ばす。二人はは自然にバランスが取れていき、体の力が抜ける。見届けたクロムは加速し、アル達の遥か前方に消えていく。


「お~い! ですな~!」


 後方の乗り物から、マックスが手を振っている。合流した空中に浮かぶその乗り物には、マックスとエルルが前に座り、後ろの荷台にグレンと荷物が乗っている。


「クロムは、先に行ったかしら?」


「うん。先に行ったよ~」


「そう。それなら、私達も先を急ぐわ」


 アル達はクロムを追いかけるように、そこから更にスピードを上げた。


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2023年10月19日木曜日

10.集合

 

「うおぉぉぉっ! どうなってるんだこれ!?」


「この盾は、スタミナを消費する代わりにバリアを作り出すのですな」


「俺にもやらせてくれ!」


「いいともですな! 但し、成功するかは別ですな」


「わりー、わりー。遅れた」


 アルとマックスが会話を弾ませているとクロムが現れた。今は大きく欠伸をしている。


「遅いわよ!」


「おっ、怒んなよ! こいつの調子が少し悪くて、手間取ったんだ…」


 エルルが怒鳴り、クロムはスケートボードのような板を地面に突き立てた。


「昨日の内に、手入れしておかないからでしょ?」


「やったさ~。昨日は平気だったんだ。今朝、突然調子が悪くなってよ!

それで遅れたんだよ~」


 クロムはあまり反省していない様子だ。


「はあ…。まあ、いいわ。二人には今日の予定は伝えておいたから」


「お、サンキュー。流石、エルルだ!」


「褒めたって、何も出ないわよ!」


 クロムがエルルに顔を近付けた。怒ったような口ぶりで顔を背けたエルルだが、その頬は赤い。


「お~怖。二人共、悪かったな」


「いいよ、別に」


「私も。何となくクロムのことが分かったから」


「おい、おい…」


「クスクス」


 ミカは目を閉じて何かを悟っている。クロムは困惑し、それを見たエルルは声を殺しながら笑いを堪えている。


「ともかく! さっそく出発するか!」


「ええ!」


「行きますかな!」


「ようやくか!」


「行こう~!」


「頑張ります!」


 クロムの号令に、エルル、マックス、グレン、キキ、ミルフィー順に声を上げた。アルとミカは、憧れの眼差しで皆を見つめていた。


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新年の挨拶5 

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